2011/07/19

CVVHDF

 外科ICUでCABG後の肝硬変患者にCVVHDF(持続透析)を回しているが、こいつはまあ随分やっかいな治療だ。血行動態が不安定な患者さんから、少しずつ血液を引いて透析を長時間まわす訳だが、カテーテルのトラブル、回路のトラブル、血液抗凝固のトラブル、電解質の問題、除水ボリュームの問題など、いろいろ考えて予想して設定を決めても必ず予想どおりに行かない。「なんやねん」という感じだ。
 今の患者さんでは除水がメインテーマで、net negative 300ml/hrを目指して朝にオーダーしたが、早速のライントラブルとそれに伴うライン交換によりCVVHDは大幅に中断され、夕方にはI/Oが結局evenという有様だ。CVVHDをしたからといってその分患者さんが長生きできるというエビデンスはない。しかし、全てのトラブルを乗り越え除水がミラクルなレベルで(300ml/hrってことは7.2L/dayってことだ!)行われ患者さんがよくなればよいと前向きに思う。