原因は石関連がほとんどだが、まれに腎TBとの合併(Eur Radiol 2002 12 810)や移植腎との合併も報告がある(Transplantation 2005 79 496、Br J Radiol 2005 78 60、Case Report in Transplantation 2011 Article ID 161759)。腎実質内に脂肪増生が起こることもあり(xanthogranulomatous pyelonephritis、XGP)、これは尿路感染症によることが多いがRRLと共存したり(Int J Urol 2004 11 44)皮膚と瘻孔をつくったり(Clin Imag 2005 29 356)する。腫瘍との鑑別が難しく腎摘を要することも多い。
腎洞の脂肪増生(renal sinus lipomatosis、RSL)じたいは加齢やステロイド使用などで両側におこるプロセスだが、腎を押し広げるほどのRRL/RLKはほぼ(ほぼほぼ?)100%片側性だ。両側性はIndian J Radiol Imaging 2002 12 251しかみつからなかった。
慢性炎症がどうして脂肪増生になるのかはよくわかっていない。論文によっては腎の障害が脂肪増生を起こすというが根拠は書いてない。萎縮腎はいくらでもみるが脂肪増生を続発することは稀だ。やっぱり慢性炎症が脂肪増生を起こすのだろう。脂肪組織がTNF-αなど炎症サイトカインを出すことはあったと思うけど、逆は知らない。