クマさんがおしっこしないで冬眠できるのも、じん臓が一日に体液の何十倍もろ過してから不要なものを残して再吸収するのも、じん臓の替わりをしてくれる治療があるのも、すごいことです。でも一番のキセキは、こうして腎臓内科をつうじてみなさまとお会いできたこと。その感謝の気持ちをもって、日々の学びを共有できればと思います。投稿・追記など、Xアカウント(@Kiseki_jinzo)でもアナウンスしています。
2012/04/15
mover and shaker
コンサルトにいると、次から次に降ってくるイベントに臨機応変しなければならない。ICUで透析カテーテルを挿入しているあいだにICUの新患を診にレジデントを差し向け、別のフェローにinpatient dialysis unitで透析中の患者さんを回診してもらい、別のレジデントは別の新患の尿沈渣をチェックしているとか。レジデントAが午前中に自分の外来で居ない場合、レジデントBとCがその患者さんをカバーし、でも午後にはレジデントBが外来に行ってしまうのでBの患者は12時までに回診しなければならない、とか。このように切り盛りして仕事をまわしていく人を、"mover and shaker"という。辞書によれば"the people in an organization who are most responsible for getting things done"。なおこの表現にはもう一つの意味があって、それは"someone who has power and influence in some field or activity"だ。いつかそうなるだろうか。