2012/02/04

NephSAP

先月は指導医がNephSAP(腎臓内科認定医試験の問題集)から私たちが診た症例に関連する問題を出してくれて知識の補足になった。たとえばHRS(肝腎症候群)の症例を診た際には、type 2 HRS(難治の腹水があって、亜急性でより軽度な腎不全をきたす)についての問題を示した。それで肝移植が唯一increased survivalと関連したエビデンスのある治療であること(TIPS、octreotide and midodrineなどは腎機能改善データはあってもsurvival benefitのデータがないこと)を学ぶことができた。Reference(Lancet 362 1819 2003)のfigure 3を読んで、いままで曖昧だった診断アプローチが明瞭になった。ほかにも、「タイ、熱、筋肉痛、無菌性髄膜炎、肝脾腫大、黄疸、低血圧、間質性肺炎、乏尿急性腎不全といえば?→Leptospirosis」のような実践的なパターン認識を勉強することもできた。