腎移植をした際に考えるのは、この腎臓がどのくらい持つのか?ということである。
以前、腎臓移植を全く知らなかった私は、移植された腎臓は拒絶などの反応が起きなければ一生持つのかな?と考えていた。
しかし、現実は違う。
移植腎は平均で15年持続すると言われている。腎移植は初めて成功したのが1954年である。もちろん最初の頃に比べると免疫抑制剤の発達などもあり、生存率は著名に良くなっている。
今回、Statement Journalの報告でKahlさんが移植後40年をお祝いしたとのことであった。
40年はやはりすごいなと感じる。
しかし、上には上がいるらしい。ギネス記録は56年である。カナダのJoanna Rampelで、双子の妹から1960年にもらった腎臓であるという。
このように腎臓が長くもつのは何故なのだろう?
一つは免疫抑制剤や技術の進歩と、やはり腎臓のagingのことも考える必要性がある。
患者さんにとっては、移植をして再度透析導入になるかならないかは、生活の質を考える上でも非常に重要である。
僕らもなるべく、腎臓を長く持たせるように日々研究や努力をしていく必要がある。