2018/11/12

FOAMedステートメント

 このブログも、ついに前回で投稿が800件に達した。そこで、私達の立ち位置について少し考えてみよう。このブログは、欧米諸国でここ最近よく聞かれるキーワード、FOAMedの日本語版である。




 FOAMedとは、「フリー・オンライン・アクセス・メディカル・エデュケーション」の略である。救急医学で最初にこの言葉がうまれたそうだが(こちらも参照)、要は「分かりやすく面白く知識や経験をウェブに共有して、この世界を少しでも良くしよう」という働きかけだ。「学ぼうとする者には報酬なく医のアートを教えます」というヒポクラテスの誓いを汲んだ行動でもある。
 
 勉強することの多い腎臓内科は、とくにFOAMedが多い(一覧はこちら)。NephJCで注目トピックについてチェックしているという人は、日本にも多いだろう(仕掛け人のブログ、PB Fluidも定評がある)。Nephron Powerは、Kidney Newsに不定期連載しているDetective Nephronの著者が書いているので、それらを通して読むこともできる。

 そして、フェローたちが書きたいという気持ちだけで書くRenal Fellow Network(RFN)は、10周年を期にASNと公式にパートナーシップを結んだ(CJASNに取り上げられた、doi.org/10.2215/CJN.06700518)。ややレイアウトが読みづらくなったのは残念だが、今後も発展が期待される。

 私達も、2012年にRFNから情熱の灯火を受け継ぎ(こちらも参照)、色々ありましたが、こうしていまも書いています。今後とも続けていく所存ですので、応援くだされば幸いです。




(Twitterアカウントは、@Kiseki_jinzoです)