2015/04/28

Honokiol

 転移性腎細胞癌の治療といえば昔はIL-2治療という治療なのかショックなのか分からないような治療のイメージだったが、いまは抗VEGFのbevacizumab、sunitinib、sorafenib、pazopanib、axitinibなどと、抗mTORのtemsirolimus、everolimusなど選択肢が増えた。

 将来、そこに新しいクラスでマグノリア種の樹皮から抽出されたhonokiolが加わるかもしれない。

 論文によればhonokiolは転移性腎細胞癌細胞の増殖と浸潤をin vitroに抑制し、その機序にはKISS1-KISS1受容体シグナルが関わっているかもしれないという(DOI: 10.3892/ijo.2015.2950)。

 ちなみにKISS1遺伝子はペンシルベニア州Hersheyにある研究所で発見されたのでキスチョコに因んで命名されたが、このシグナリング経路のスイッチがはいると癌細胞が転移できない。腎臓だけでなくはばひろく分布しているが、腎臓のなかでも集合管、尿細管、血管内皮細胞などさまざまな場所にあるという。