2013年5月7日火曜日

Furosemide use in the Derby

 先日は米国競馬の三大レースのひとつKentucky Derbyが行われた。ダートが泥々で混戦だったが最後にはOrbという馬が勝った。Kentucky Derbyは1870年代から続く歴史あるレースで、観客はドレスアップ(女性はつばの広い帽子をかぶる)し、Kentucky whiskeyで作ったMint Julepを飲むなど特別な慣習がある。

 ところで、競走馬は心肺機能の極限を追求するし、大地を蹴るたび気道が強い衝撃を受けるので、どうしてもEIPH(exercise-induced pulmonary hemorrhage)が起こりやすい。それで米国の多くの州では1970年代からfurosemide 350-500mgがレース前に静注されている。というか、このpracticeはKentucky Derbyで始まった。

 しかしこれにはEIPHの予防という意味もあるが、馬のperformanceを上げるという意味もある(軽くなるから)。低K血症、Ca2+喪失も心配される(レース翌日にカルシウムを注射するらしい)。それで、禁止している国も多いし、米国競馬界でもfurosemide禁止と容認で議論が続いている(New York Times Horse Racing Blog 2012/5/5)。