2013/05/03

Receptor-mediated endocytosis

 通常アルブミンはどれくらい糸球体ろ過されるか?「全く無い」と言う人から「全てろ過して全て再吸収される」という人までいて論争があることは前に触れたが、今度は「少しろ過され(約3g/24hr)近位尿細管で再吸収される」という人達に会った(Eur J Physiol 2009 458 1039)。

 なぜ彼らはそういうのか?それは、近位尿細管にアルブミンを回収する仕組み(receptor-mediated endocytosisという)があるからだ。megalinとcubilinというタンパク質があり、彼らは内腔に伸ばした細胞外ドメインによって小分子量タンパクなど様々な溶質を捕まえることができる。

 捕まえたあと細胞内に取り込むendocytosisに関係するのはOCRL1(細胞膜分解酵素)、V-ATPase(H+ pump、小胞内腔を酸性にする)、CLC5(1H+/2Cl- exchanger、小胞内腔へCl-を流し電気的中性を保つ)など。CLC5の異常でDent's disease、OCRL1の異常でDent's diseaseまたはLowe syndromeになる(Pediatr Nephrol 2011 26 693)。いずれもX-linkedだ。

 Dent's diseaseではアルブミンの他にも様々なpeptidesが尿中に失われる。なかでもPTHが再吸収されないので、これが下流の尿細管内腔にあるPTH受容体を刺激し、高リン尿(NaPi-2a transporterが引き上げられリン再吸収が低下)とvitamin Dの活性化、高Ca尿が起こると考えられている(J Physiol 2007 578 633)。高Ca尿はHCTZで緩和できる(遠位尿細管のTRPV5ではなく近位尿細管でのCa再吸収を促進する、JCI 2005 115 1651)。