2012/12/13

Furosemide v. HCTZ

 腎機能が低下するとHCTZの降圧・利尿作用は下がり、furosemideが推奨される。このfactoid(事実のように言われていること)は批判されることなく日常臨床で応用されているが、「本当にそうかな?」と調べた人達がフランスにいる(NDT 2005 20 349)。
 このGFRが16-41ml/minの7人を対象にしたスタディでは、furosemide、HCTZ、併用で降圧効果に有意差がみられなかった。しかし利尿作用はfurosemideのほうがHCTZより優れ、併用はさらに効果的だった(HCTZが遠位尿細管による代償的なNa再吸収をブロックするから)。
 このスタディはKDIGOガイドライン(KI supplement 2012 5 337)にも引用され、CKD患者でもHCTZによる降圧作用は保たれ(おそらく利尿のみならず血管拡張効果があるのだろう)、しかしCKD進行による浮腫を除くにはfurosemideのほうが優れているというよに書かれている。