腎臓業界は次から次に良書・秀書がでてくるので、とてもフォローしきれない。とはいえ、ブロガーだって本は読む。そこで試しに、「腎生理」のお題で一人1冊ずつお気に入りを出し合ってみたところ、こうなった(一応ことわっておくが、どのブロガーもこれらの本に利益の相反を持たない)。
・考える腎臓病学(2011年)
・一目でわかる電解質(3版は2013年)
・極論で語る腎臓内科(2015年)
ブロガーAのお気に入りをブロガーBは読んだことがないなど、トレーニングを受けた年代と場所による違いを示す結果になった。また、「本もいいが論文もいい」(自分なりの「論文集」を日々編纂されている人は腎臓内科に多い、写真は筆者のUSBメモリー)、「本もいいがブログもいい(こちらも参照)」、といった声も聴かれた。
これらが参考になれば幸いである。が、やはり夏の読書には「読み物」色の強いものを薦めたくなるのが人情。あのNephJCでさえ、今夏は医のアートについて考えさせるAndrew Bombackの短編集、"Doctor (Object Lessons)"を薦めているほどだ。そんなわけで、利益の相反はあるが、筆者訳によるこの一冊もオススメしておく。
・医のアート ヒーラーへのアドバイス(原著第2版は2013年、翻訳は2019年)
それでは、リゾートのプールサイドであれ、電車の中であれ(写真は筆者が車内で読んだ長田弘著『本を愛しなさい』)、自宅で#バーガーインザハウスしながらであれ、皆さまにとってよい読書の夏になりますように!