しかし、振り返ってみると、majorな項目はそこまで記載していなかった。
今回、Neph maddness 2018(腎臓の分野で何が重要だったかをみるもの)で低ナトリウム血症が取り上げられていたので、少し触れたいなと思う。
まず、低ナトリウム血症のガイドラインとしては、欧州のガイドラインと米国のガイドラインがある。
主に用いられるのは、欧州のガイドラインかもしれないがしっかりと両者を理解しておくことは重要である。
Nephmadnessの図に非常にわかりやすい図があったので添付する。
Nephmadness 2018より |
基本は患者の重症度の把握を行う。
→緊急性の対応が必要であれば高張食塩水投与を行う(ヨーロッパガイドラインでは5mEq/Lあげる、米国ガイドラインでは4-6mEq/Lあげる)。
高張食塩水の作り方は生理食塩水500mlから100ml抜き、そこに10%生理食塩水を120ml追加することで作成できる。
治療においては、やはりover correction(過補正)を防ぐことが一番である。
そのため厳密な尿量管理やNa管理が必要となる。とくに、その中でODS(浸透圧性脱髄症候群)を発生するリスクが高い患者(重症低ナトリウム血症、低カリウム血症、肝硬変、低栄養、アルコール依存)は補正のスピードを通常よりもゆっくりとしたほうがいい。
もし、過補正になった場合には再誘導する必要がある。
Neph madness2018より |
次回はCSWSとかに関してふれたい。
頑張れ低ナトリウム血症!!