2018年6月7日木曜日

CaSR組曲 前奏曲

 ことし生誕333周年を迎える大作曲家、バッハ(1685-1750)。数々の名曲のなかでも、国名を冠した組曲はイギリス組曲とフランス組曲だけである。なお国名を冠した曲には他にフランス風序曲、イタリア協奏曲などがある。

 組曲というのは今ではいろんな意味で使われる言葉だけれど、当時の慣習ではアルマンド、クーラント、サラバンド、ジーグなど特定の舞曲が組み合わさったものを指していたという。そして、たいていはこの順で演奏された(写真はバッハを愛したグレン・グールド)。



 
 おなじように、腎臓において何かががどのような働きをしてどのような病態に関わっているかを糸球体、傍糸球体装置、近位尿細管、TAL、DCT、集合管というように順番に沿って説明することを「組曲」と呼んではどうだろうか。

 この概念自体は以前から知られているし、たとえば「アンモニア組曲」とか(このブログではこちらで説明した、図はこちら)はわりと有名かと思う。

 まあ「絵巻」でも「縁起」でもいいのだけれど、とにかくそんな風に、CaSRについて説明してみようと思う。

 以前「TALのCaSRが」などと軽く触れてからそのままになってもいたので。レジデントノート増刊を渡して何か質問があるかと聞いたら「TALでCaSRによるROMK阻害って、どうやって起こるんですか?」と質問してくれた(腎臓志望でもないのに!)学生さんにも、書くきっかけをくれたことを感謝したい。

 それでは、アイン・ツヴァイ・トライ(写真は1968年発表のBeatlesによる"Back in the USSR")。