米国腎臓内科専門医試験は年に一度、秋にある。630分(休憩込み)のcomputer-based test、受験料は2300ドルで、合格すれば10年間有効だ。なお昨年の合格率は87%(first-takers)。さてこのほど、全内科の専門医資格の質を確保する機関、ABIM(American Board of Internal Medicine)から出題分野とウェイトが次のように発表された。
Na/水 8%
酸塩基/K 10%
Ca/P/Mg/石 4%
CKD 20%
高血圧 10%
尿細管/間質/のう胞病変 4%
糸球体/血管病変 12%
腎移植 10%
薬理学 8%
AKI/ICU 14%
今年はCKDとAKI/ICUの比率が大幅に上がった。専門医だから一生に一度診るかという稀な疾患ももちろん知っておかねばならないが、この変化は日頃よく診療するCKD、AKI/ICUをより重視したものと推察する。さあ、どのように対策したものか?つづく。