2013/10/03

代謝性アルカローシス 5/5

 代謝性アルカローシスの治療は、Cl-補充、K+補充、嘔吐に制酸薬(機序を考えれば病気の本態を治療している訳ではないが)、アルドステロン過剰(あるいはGRA、AMEなど)は腫瘍を摘出するなりdexamethasoneを使うなり抗アルドステロン薬を使うなり甘草を止めるなり。Liddle症候群ならamiloride…、と病態が分かっていれば思いつくのはそんなに難しくない。しかし、実行するのは難しいこともある。

 たとえばGitelmanやBartter症候群は大量に漏れるK+を補うのが本当に難儀だ。重度の非代償性心不全で利尿していたらK+喪失も多いしCl-も補えない。HCO3-を捨てようとacetazolamideを使うのも理にかなっているものの、副作用のK+喪失が激しくcounter-productiveになる恐れもある(こういうときはvaptanなのだろうか…?あるいは透析か)。Bulimiaだって隠れた利尿剤だって、精神的な治療は時間がかかるし難しい。

 ここまで代謝性アルカローシスをオーバービューした。あと、二次性変化(いわゆる「代償」)のこともあるが、以前触れたからいいや。尿細管の機能を新しい切り口で学べて楽しかった。それに、体液量とか腎外喪失とかアルドステロンとか、全身と腎臓とのダイナミックな関わりを体感するのもエキサイティングだった(このエキサイティングさは、尿細管アシドーシスどころではない)。

 代謝性アルカローシス、最高!!