では、少しずつ話していこうと思う。
まず、ひとえに抗がん剤と言っても現在は多種なものに分かれている。
抗がん剤を大きく分けると下記の4つに分かれる。
・細胞障害性薬剤
・分子標的薬
・ホルモン治療
・免疫チェックポイント阻害薬
細胞障害性抗がん剤の代表としては
-シスプラチンやカルボプラチンなどの白金製剤
-シクロフォスファミドなどのアルキル化剤
-ゲムシタビンやメトトレキサートなどの代謝阻害薬
-ビンクリスチン、パクリタキセルなどの植物アルカロイド薬
などがある。
分子標的薬としては様々な種類があり、最近話題の薬である。
・VEGF阻害薬:アバスチン、スーテントなど
・多種キナーゼ阻害薬:ネクサバール、グリベックなど
・m-TOR阻害薬:アフィニター、トリセルなど
・EGFR阻害薬:イレッサ、タルセバなど
・BRAF阻害薬:ゼルボラフ、タフィンラー
・MEK1阻害薬:メキニスト
・ERBB2作動薬:ハーセプチンなど
・CTLA4阻害薬:エルボイなど
とてもたくさんあり、少し知識として入れておくのは大事である。
ホルモン治療としては
・ステロイド
・抗アンドロゲン薬:クロルマジソン
・女性ホルモン薬:エストラジオール
・アロマターゼ阻害薬:アナストロゾールなど
・抗エストロゲン薬:タモキシフェンなど
・LH-RHアンタゴニスト:リュープロリンなど
免疫チェックポイント阻害薬としては下記のものがある。値段が高額なものであり、問題とはなっている。
まずは、抗がん剤についての簡単な知識をいれていただいた。
次のパートで抗がん剤とAKIに関して触れていきたいと考える。