2011/08/07

インテンシブ

 腎移植サービスの月に入った。診療において注目する点が今までと違う。最初の三日間は新しい知識と経験が怒涛のように押し寄せた。しかしなんとかそれらを飲み込み把握し行動に反映させるに至った。このインテンシブさは、卒後すぐに総合診療科で初期研修をした時に次ぐ。当時、「プロブレムを絞り、必要な情報を集め、解決案を考え、実行してフォローする」という型を部活の基礎練習のごとく毎日反復したのを思い出す。
 ここでも同じで、移植腎の機能、電解質、体液量バランス、免疫抑制、免疫抑制に伴う感染予防(immunoprophylaxisという)、血圧、血糖、術後外科管理(尿カテーテル、腹腔ドレナージなど)、移植前に挿入されたデバイス(血液透析カテーテル、腹膜透析カテーテルなど)の処理などをメインの問題点として取り扱い、それぞれについて必要な情報を集めて毎日議論する。各論は別に書こうと思う。